乳癌で良性の腫瘍の時とは?
ここでは、「乳癌で良性の腫瘍の時」
についてお話します。
「乳癌検診で良性の腫瘍がある」
と言われたけど、
良性の腫瘍ってどんなもの?
しこりがあると聞けば、すぐに
乳癌を疑う人も少なくありませんね。
しかし、しこりの中には良性の
しこりもたくさんあるんですね。
そこで今回は、乳房にできる良性の
腫瘍(しこり)について
まとめてみました。
乳房の良性の腫瘍には
どのようなものがあるの?
腫瘍と聞けば悪性のものを
想像する人も多いのですが、
実は意外と良性の腫瘍も多いんですね。
一般的に多いのが乳腺症です。
乳腺症は女性ホルモンのバランスが
崩れることが原因で起こります。
症状は様々で、しこりとして
感じることもありますし、
痛みや胸の張りを感じることもあります。
次に多いのが乳腺炎です。
授乳期に起こりやすいのですが、
乳汁が詰まったり、授乳中に乳首が
傷ついたりすることで、乳管内で
細菌感染を起こすことで発症します。
症状としては乳房の痛みや腫れ、
発熱などが一般的です。
炎症が進んでしまうと、
乳管内に膿がたまってしまうため、
その場合には切り取って膿を
摘出することもあります。
その他にも、繊維腺腫と呼ばれる、
乳腺にできる良性の腫瘍や葉状腫瘍、
乳管内乳頭腫、脂肪壊死
なども良性の腫瘍です。
良性の腫瘍と悪性の腫瘍の違いは?
胸にしこりが出来たとなれば、
乳癌を疑ってしまうのも無理はありません。
それぐらい現在では乳癌患者が
増え続けているんですね。
ただ、しこりには良性と悪性の
2種類がありますので、
「しこり=乳癌」
と決めつけるのはあまり良くありません。
良性と悪性の腫瘍の違いは、
触った時の感触にあります。
良性の場合は表面がツルツルとした
感じで平らなことが多く、
しこり自体もよく動きます。
その一方で悪性の場合には、
しこりの表面がゴツゴツとした感じで、
1カ所にとどまっていて
なかなか動かないんですね。
その他にも、良性のしこりには
痛みが伴うことがありますが、
悪性のしこりには痛みが
全くないことが多いのです。
もちろん痛みが無いからと言って、
それがそのまま乳癌に繋がるわけでは
ありませんので、安心してくださいね。
このように胸にしこりが出来たとしても、
それがそのまま乳癌に
繋がるわけではありません。
乳房にできるしこりの大半以上は、
良性の腫瘍ですので、
しこりを見つけた場合には、
まずは焦らず速やかに乳腺外来
もしくは外科で診察を受けるようにしましょう。
また、定期的な乳癌検診や自宅での
セルフチェックももちろん大切です。
良性の腫瘍だと思っていたら、
「実は乳癌だった!」
なんて話しもザラにありますので、
定期的に検診を受けることが
早期発見にも繋がるのです。