乳癌温存手術後の痛みとは？

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乳癌温存手術後の痛みとは？

ここでは、「乳癌温存手術後の痛み」
についてお話します。

乳癌治療に欠かすことのできない
治療法に外科的手術があります。

今回は、その手術の中でも

「乳房温存手術」

と手術後の痛みについてお話します。

乳癌治療と手術

乳癌の治療方法は、主に手術療法、
がん化学療法、放射線療法、ホルモン療法があり、
これらを組み合わせて行われます。

最近では特に様々な抗がん剤が
開発されていますが、

それでも乳癌治療において手術療法は
欠かすことのできない位置づけにあります。

乳房全摘術とは

乳房全摘術の適応は、
腫瘍の大きさが一定以上の場合や
患者が希望した場合などです。

大胸筋と小胸筋は残し、
乳頭や乳輪を含む乳房全体を
切除する方法で行います。

全摘術のメリットは、乳房がないことから、
乳房内に再発する可能性を
避けられることにあります。

デメリットは整容面ですが、
近年は形成外科医師による

再建術の技術も進み、様々なシリコンが
保険適応となっているので、

適応範囲ギリギリで無理に温存をするよりも
全摘術後に再建術を行った方が
良い結果が得られることも多いです。

温存手術とは

温存術の適応は、ステージ２期以内の、
腫瘍が一定の大きさ以内の場合です。

しかしながら年齢など様々な条件を考慮し
再発リスクが高い場合は、

しこりが一定の大きさ以内であっても
全摘術を勧められることもあります。

全摘術と違って、しこりを含む
乳房の一部のみを切除する方法で行います。

温存手術のメリットは、
やはり乳房そのものを残せる
という整容面にあります。

しかしながら、適応範囲内であっても
しこりが大きめの場合は、
多少のくぼみなどが出現する可能性があります。

患者の希望通りの結果と
ならない場合もあるため、
医師との十分な話し合いが必要です。

デメリットは、多くの場合に
温存手術後は１ヶ月ほどの

放射線治療を行わなければ
ならないことにあります。

これは、目に見えない（画像検査に現れない）
大きさの癌が他に散らばっている
かもしれない可能性があるためです。

温存手術後の痛み

温存手術後の痛みは、
まずその傷の大きさに左右されます。

非浸潤癌で、しこりとその周辺のみを
切除した場合は、入院期間そのものが
２泊３日程度で済みます。

場合によっては体液を排出されるための
ドレーンを挿入する時もあり、
入院期間は１週間程度となります。

このように、同じ温存手術でも傷の大きさや
ドレーンの有無によって痛みの有無や
程度が異なってきます。

しかしながら、

「傷がズキズキと痛む」

レベルの痛みは手術当日や
その数日後までであり、
内服の痛み止めで十分対応できる範囲です。

「痛み」というよりも、

「ひきつれるような軽い違和感」

を術後数か月感じる方は多いです。

乳癌における温存手術は、
全摘術に比べ傷が小さく
痛みも少ないことが多いです。

しかし手術の適応が決められているので、
整容面を含め、どの方法が自分にとって
最も良いかを医師としっかり相談することが大切です。

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