乳癌で術後の痛みとは?
ここでは、「乳癌で術後の痛み」
についてお話します。
乳癌の術後の痛みはどれぐらい続くの?
乳癌で完治を目指して手術を受けたのに、
術後の痛みで頭を抱えている人も
少なくありません。
そこで今回は、乳癌の術後の
痛みについてまとめてみました。
乳癌の手術後の痛みはどの辺りに出るの?
乳癌で手術を受けた場合、
術後の痛みとしてしばらくの間、
手術をした側の肩や胸、背中などが
腫れぼったいと感じることがあります。
この腫れぼったい感覚は、
手術そのものが関与していることが多いため、
あまり気にすることはありません。
しかし、1cm以上も腕回りが
太くなったように感じる場合には、
リンパ浮腫の可能性が高いため、
病院で診てもらうようにしましょう。
乳癌の手術を受けたのに、
術後の痛みがなかなか引かないのはなぜ?
乳癌の術後の痛みがなかなか引かない
場合には、術後の後遺症の可能性もあります。
一般的な後遺症としては、
リンパ浮腫や手術跡の恒常的な痛みですね。
リンパ浮腫とは、
リンパ節郭清や放射線療法などが
原因となって、
リンパ液が溜まって
しまうことにより、
腫れが出てしまう状態です。
このリンパ浮腫を防ぐためには、
常日頃からのスキンケアが
とても重要とも言えます。
自分でセルフケアを行い、
毎日の習慣にしておくと良いですね。
乳癌の手術をしてから数年経っても、
まだ術後の痛みが消えない?
乳癌の治療で手術を受けると、
胸部からわきにかけて、
そして上腕にかけての痛みや違和感、
しびれなどを感じる場合がありますが、
これらや術後数ヵ月で
落ち着くことがほとんどです。
しかし、神経痛などのように
キリキリとした痛みや鈍痛などについては、
数年経っても消えていないことが
多々あります。
これは痛みが慢性的に続いている状態で、
この状態のことを
「乳房切除後疼痛症候群」
と言われており、
その原因自体も定かではありませんが、
手術や放射線治療、
そして抗がん剤などによって、
神経が損傷されてしまったことが
原因ではないかと考えられています。
この症状は、乳癌で手術を受けた人の
およそ2割の割合で認められると
報告されており、
術後の痛みが消えないこと自体は、
決してまれなことでは無いのです。
それでも痛みがずっと継続して続くことを
考えれば、これほど
苦痛なことはありませんよね。
術後の痛みが原因で、
普段の日常生活に
支障が出るような場合には、
一人で悩むことなく担当医に
相談に行って下さいね。
このように、乳癌の治療で手術を受けた場合、
術後の痛みに悩まされ続けている人も
少なくありません。
少しでも痛みが軽減できるように、
病院で相談してみたり、
術後に無理して動き回らないように
気を付けたりすることも大切ですね。