乳癌ステージ4の痛みとは?
ここでは、「乳癌ステージ4の痛み」
についてお話します。
乳癌でステージ4と診断された場合、
どんな痛みが出るの?
ステージ4と言えば、一般的に
末期癌とも言える状態ですね。
末期癌ともなれば、もちろん
それ相応に痛みも生じてきます。
そこで今回は、乳癌のステージ4が
もたらす痛みについてまとめてみました。
乳癌でステージ4だった場合、
どんな痛みが出るの?
まず、乳癌は他の癌と比べると
比較的骨に転移しやすい癌でもあります。
骨の中でも特に脊椎に
転移することが多いですね。
脊椎に転移した場合、まずは
その患部への痛みが生じてきます。
始めは軽い痛みですが、その痛みは
徐々に強くなってくるのが特徴的です。
また、この痛みに耐えながら
日常生活を送る中で、普段なら
どうでもない事でもすぐに骨が
折れてしまうこともあります。
これを
「病的骨折」
と言うのですが、骨転移をしている
場合にはよく見られる現象です。
その他にも圧迫骨折と言って、
押されて起こる骨折も多々あります。
骨転移の痛みだけでもしんどいのですが、
そこに加えて骨折となると、
さらなる痛みが生じてきますよね。
なお、これがさらに重症化してくると、
麻痺が起こり始めます。
脊椎への骨転移によって、
脊椎が損傷を受けることが原因で
麻痺がおこるのです。
乳癌のステージ4で痛みが
出始めた場合には、この痛みへの
対処が重要になってきます。
痛みのない日常生活を送れるよう、
医療用のモルヒネを使って、
痛みをコントロールすることも
普通にあるんですね。
モルヒネを使わなければならない
状態にまで、少しずつ痛みが強く
なってくると言うわけです。
乳癌のステージ4でモルヒネを使えば、
痛みは完全になくなるの?
乳癌のステージ4と言えば、
癌の遠隔転移が多くみられます。
この場合、手術等で完治を目指す
ことよりも、延命処置や痛みの緩和、
症状を少しでも軽くすることが
治療方針となります。
例えば、痛みが強くて日常生活に
支障が出る場合には、
医療用のモルヒネを投与することで、
痛みの軽減措置を行います。
しかしモルヒネを投与したからと言って、
全ての痛みが消失するわけではありません。
全体の約80%ぐらいの痛みが
軽減されることになります。
ですので、多少の痛みは
残ることにはなりますが、
それでもモルヒネを投与する前の
痛みに比べたら、全然比にならないほど
痛みは軽減しているのです。
このように、乳癌でステージ4との
診断を受けた場合、転移先で徐々に
痛みが生じ始めてきます。
もちろん転移先によって痛みの
大小はあるかもしれませんね。
中にはステージ4と診断を
受けたのにも関わらず、全く痛みを
感じていない人もいるでしょう。
その場合は今後、転移先で
少しずつ痛みが生じてくると考えて下さい。
痛みが生じ始めたら、
やせ我慢は禁物です。
すぐに主治医に相談するようにして下さいね。