乳癌とできものの関連性とは?
ここでは、「乳癌とできものの関連性」
についてお話します。
乳房ににきびのようなできものが
できたとき、
「もしかしたら乳癌なのでは?」
と不安に思う方も多いようです。
今回は胸にできるできものと
乳癌の関連についてご紹介します。
乳房にできるにきびのような
できものとは?
・にきび
「にきびは顔にできるもの」
と思っている方も
多いようですが、実は胸にも
ニキビができることがあります。
胸の谷間や鎖骨の周辺、
稀ですが乳房にもできることもあり、
顔以外の部位に
でないわけではありません。
ニキビは両側から圧迫すると
痛みとともに白っぽい
分泌液が出ることが多いです。
胸にできるニキビも顔にできる
ニキビとほとんど見た目は変わりません。
胸にできるできものが
皮膚の上にできているのであれば、
それはニキビである
可能性が非常に高いです。
原因は顔のニキビと同じく、
内因的なストレスや疲れ、
外因的な皮脂の蓄積や
石鹸の洗い残しなどです。
・パジェット病
皮膚の表面にできるできものは
ほとんどがニキビで乳癌とは
関係のないものが多いですが、
皮膚に炎症を起こすタイプの
乳がんも存在します。
乳癌全体の1〜2%ほどの
珍しいタイプの癌です。
乳房や乳頭に湿疹やただれ
のようなものができ、
かゆみを伴います。
進行すると乳頭が変形して、
乳輪との境目がはっきり
しなくなるほど、ただれや
発疹が広がります。
かゆみと湿疹がでるため、
皮膚疾患と間違えやすいのですが、
皮膚病用の軟膏などは
全く効き目がありません。
パジェット病は転移の可能性が低く、
免疫療法などで治療し
完治が期待できます。
早期に発見して治療すれば
するほど予後は良好となります。
乳癌の特徴とは
パジェット病以外の乳癌の場合、
できものは皮膚の上ではなく、
皮下に触れることがほとんどです。
ですが、乳癌の特徴について知らないと、
「ニキビすらも乳癌なのでは?」
と心配になってしまいますよね。
ここでは乳癌の特徴について
簡単にご紹介します。
まず、乳癌の大きな特徴としては
しこりがよく知られています。
しこりとは、
乳房の皮下にできる癌細胞の塊で、
触ると硬い石のような感触で、
根を張ったように動かず、
初期には痛みはほとんどありません。
肉まんの中に梅干しの種を
入れたような感触
と例えられることが多いです。
しこりは乳房の外側上部に
できることが多く、
わきの下のリンパ節にも
現れることがあります。
しこりの他には、皮膚の表面が
えくぼのようにへこんでいる、
乳頭から血性の分泌液が出る、
などの特徴があります。
しこりがあっても乳癌ではなく、
乳腺症などの癌ではない
病気である可能性もあります。
自分で判断するよりも、
乳房に異変があったら
乳腺外科で診察してもらった方が安心です。
胸にできものができたら、
「乳癌と関係しているのではないか?」
と不安に思っているとき、
ニキビである可能性は高いですが、
いつまでも治らない場合や
不安が強い時には
一度受診して検査してもらいましょう。
放置しておくと症状が悪化して
しまうこともありますので
癌ではないにしても早期対応で早くきれいに
治してしまった方がよいでしょう。