乳癌の原因はストレスなの?
ここでは、「乳癌の原因はストレスなのか」
についてお話します。
女性特有の癌である乳癌の発生原因には
遺伝や生活習慣などが大きく
関連していると言われています。
様々な疾患の原因となっている
ストレスは乳癌の発生にも
関連しているのでしょうか?
今回は乳癌とストレスの
関連性についてご紹介します。
乳癌の発生とストレスは関係あるの?
ストレスがたまると日常生活の
様々な要素に影響を及ぼします。
ストレスがもたらす日常生活の乱れが
乳癌の発生に関連する因子と
密接に関連しています。
ここではストレスが及ぼす
乳癌発生への影響について
ご紹介します。
・エストロゲンの分泌を促す
乳癌が発生する原因の一つに
女性ホルモンである
エストロゲンの過剰分泌が
関連しているといわれています。
実は、そのエストロゲンの
分泌とストレスは大きく関連しています。
エストロゲンは卵胞ホルモンと呼ばれ、
乳汁の分泌や乳房の発達、
乳腺の発達に関連しています。
乳房の上皮細胞には
エストロゲンの受容体が存在します。
乳癌が発生しやすい年代である40代は
エストロゲンの分泌量は
低下していくのが一般的ですが、
その分エストロゲンの受容体は数が増え、
減っていくエストロゲンを
少しでも受け止めようとする
働きがあります。
ですが、エストロゲンが
結びついたエストロゲン受容体は
細胞の増殖を促す作用があり、
この時に何らかの刺激で
発癌細胞が発生すると
その細胞がどんどんと
増殖しやすくなってしまうことになります。
ストレスが溜まることにより
エストロゲンの分泌が増えると
ホルモンバランスが崩れて
このような異常な増殖が
起こりやすくなってしまう
と言われています。
・ストレスによる食生活の乱れ
ストレスがたまると甘いものが
食べたくなったり、
不規則な間食が増えたり、
外食が増えるなど、食生活が
乱れてしまうことが多いです。
不規則でアンバランスな食生活は
コレステロールの増加につながります。
実は、日本人よりも欧米人のほうが
乳癌になりやすいとされている
理由の一つがコレステロールの
摂取過剰な食生活習慣と言われています。
ですが、日本でも食生活が
欧米化してきており、
コレステロールの摂取量が
過剰である人も多いとされています。
ストレスによる食生活の乱れは
こうして乳癌の発生に
つながりやすくなります。
ストレスによる乳癌発生を防ぐためには
「ストレスをためない」
と言ってしまえば簡単ですが、
そんなことはできないと思います。
生きていれば、誰もが何らかのストレスを
感じていることになります。
ストレスはためないようにするのではなく
うまく発散させる方が
現実的と言えるでしょう。
例えば、毎日の適度な運動や
週末に思いっきり体を動かすなど、
自分に合った運動習慣をつけると
ストレスは大幅に発散され、
余分な脂肪も付きにくくなります。
また、忙しくてもできるだけ
規則正しい生活を心がけ、
十分な睡眠をとることが重要です。
食事に関しても、野菜を十分に取り入れ、
外食するときにもサラダを食べるようにする
など、コレステロールを抑えた食生活は
乳癌発生予防のためには効果的です。
ストレスが溜まっていても
基本的な生活習慣を
乱さないように心がけましょう。
ストレスによるホルモンバランスの乱れや
食生活や生活習慣の乱れが
乳癌につながります。
規則正しい生活習慣と
ストレスの発散を心がけましょう。