乳癌の症状で脇とは?
ここでは、「乳癌の症状で脇」
についてお話します。
乳癌には様々な症状があります。
中には、乳癌体験者のブログを読んで
そのうちいくつかの症状について
知っている人もいるでしょう。
今回は、乳癌と脇の
リンパ節に関するお話です。
乳癌の自覚症状
乳癌の代表的な症状に、
乳房のしこりが挙げられます。
これについては、様々なところから
情報として手に入りやすいため
知っているという人は多いと思います。
その他には、乳房にできた不自然なくぼみ、
片方の乳房に色や形の変化が出現した、
乳首から血液混じりの分泌液が出た、
という話も聞かれます。
自分で乳癌のセルフチェックの
最中に気がついた、
入浴時にたまたま気がついた、
など人によって様々です。
リンパ節とは
乳癌に関して欠かせない、
リンパ節についてお話します。
リンパ節とは、
身体中にあるリンパ管の所々にある、
豆粒大の器官です。
中にはマクロファージなどが充填されており、
免疫反応に関する働きを持ちます。
風邪の時などに、首が腫れた
経験を持つ人もいるでしょう。
主なリンパ節は、脇、首、
足の付け根に集まっています。
乳癌とリンパ節転移
乳癌は、最初は乳房内にある
乳管内にありますが
病気の進行によって
周囲の組織にも及んでいきます。
乳房内にあった乳癌が、
次に進行するのは
脇にあるリンパ節です。
「乳癌 脇 転移」
でもお話しましたが、
脇のリンパ節転移によって、
乳癌のステージ分類が決まります。
そのため、脇のリンパ節転移の
有無は乳癌の
進行状態を検討するうえで
非常に大切な指標になります。
リンパ節転移の症状
通常脇に触っても
何も触れることはありません。
最初は、超音波検査を行って
リンパ節の腫れに気づくレベルです。
次に、経験を持つ医師が
触診を行って腫れがわかるレベルです。
この時点でも、
本人が自覚することは難しいです。
その次にようやく、本人が
リンパ節の腫れに気づく
レベルとなります。
それでも、痛みやむくみ
のような不快な症状はありません。
最後の段階までいくと、
脇のリンパ節は
ゴロゴロとした感触があり、
乳房の腫瘍そのものも
大きくガチガチなものになっています。
痛みや腕のむくみが
出現する場合もあります。
つまり、リンパ節転移の
症状自体は、かなり進行するまで
患者本人が早期に
発見することは難しいのです。
乳癌が脇のリンパ節に
転移しているかどうかは、
乳癌全体の進行度を
決めるうえで重要な指標です。
しかしながら、リンパ節への
転移もある程度進行しないことには、
なかなか自覚症状として
気づくことは難しいです。
まずは定期検診を
決められた通りに受けることで、
病気の進行に早期に気づくことが大切です。