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乳癌の症状の初期でかゆみがある時とは?

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ここでは、「乳癌の症状の初期でかゆみがある時」
についてお話します。

 

女性特有の癌として知られる乳癌ですが、
近年乳癌になる女性は増加傾向にあり、

 

芸能人で乳癌に苦しむ方も多く
注目されている病気です。

 

乳癌検診のポスターや広告も
以前より多く見かけるようになりましたね。

 

今回はそんな乳癌の初期症状として現れる
かゆみの症状についてご紹介します。

 

かゆみを伴うタイプの乳癌とは?

 

実は乳癌の初期症状としてかゆみを
訴えることは非常にまれである
と言われています。

 

乳癌の初期症状としてはしこりの
発見が一番多く、

 

乳癌は痛みやかゆみを伴わないことで
癌の発見が遅れる病気として
よく知られています。

 

しかし、初期症状には個人差があり、まれに
初期からかゆみを伴う場合もあります。

 

乳房にかゆみを伴う場合、それは

 

「乳房パジェット病」

 

という、乳房にできる
皮膚の癌である可能性が高いです。

 

乳房パジェット病は乳癌全体の
1%ほどと言われ非常にまれなケースです。

 

乳頭の近くの乳管上皮から
パジェット細胞という癌細胞が発生
することでかゆみが発生します。

 

乳房パジェット病は50代に
多いのですが、稀に若い方にも
発生することがあります。

 

乳癌の特徴ともいえるしこりは発生せず、
強いかゆみを掻きむしってしまうことで
皮膚が剥がれたり

 

炎症を起こしてしまうことで
皮膚の状態が悪くなり
受診した結果発見されることが多いです。

 

乳房パジェット病の特徴とは?

 

「ただかゆいだけ」

 

「軟膏を塗っていれば治る」

 

と勘違いされがちな
乳房パジェット病ですが、癌の一種で

 

あるため放置しておくと
当然のことながら大変なことになります。

 

ここでは乳房パジェット病を
見分けるための3つの特徴をご紹介します。

 

・かゆみや湿疹の境界がはっきりしている

 

パジェット病の最大の特徴は
強いかゆみです。

 

かゆみに伴い湿疹が
出ることがありますが、

 

かゆみが現れる位置も、
湿疹が出る位置も、

 

正常な皮膚との境界が
はっきりとしています。

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湿疹は赤い斑点状に
発生することが多いですが、

 

かゆみだけが発生して
湿疹が出ない人もいます。

 

・ただれる

 

乳房パジェット病は進行すると
病変部位がただれ、皮膚が
剥がれたり浸出液が出ることがあります。

 

湿疹やただれによって乳頭が変形したり
乳輪が不明瞭になることもあり、
乳頭全体がただれてしまうこともあります。

 

また、乳房パジェット病は
癌の一種であるために

 

通常の湿疹の治療薬は
全く効果がありません。

 

湿疹用の軟膏を塗っているのに
いつまでたっても治らない場合は
皮膚科で詳しい検査を受けましょう。

 

・かさぶたになる

 

乳房パジェット病では
出血していないのになぜか

 

かさぶたのように皮膚が
硬くなることがあります。

 

心当たりがないのに乳頭部分が
かさぶたになっている場合には
要注意です。

 

乳房パジェット病の治療とは

 

乳房パジェット病の診断は
浸出液や病変部の皮膚の
組織を検査して行います。

 

マンモグラフィーやエコー検査でも
診断は難しく、組織検査と
МRI検査で診断をします。

 

治療の基本は他の癌と同じく
病変部の切除や化学療法です。

 

患者の年齢や病変部の状態に
合わせて治療法が選択されます。

 

癌が表皮にとどまっている
場合には外科的切除が行われますが、

 

リンパ節に転移している場合には
完全な切除はむずかしく、

 

放射線療法や免疫療法を
することがあります。

 

パジェット病の予後は
発見した時の進行具合で
大きくことなります。

 

つまり、早期発見ができれば
治療の選択肢も多く
予後が良好である場合も多いです。

 

通常の乳癌は痛みやかゆみが
発生することは稀であるため、

 

乳房に強いかゆみがある場合には
皮膚の癌である乳房パジェット病が疑われます。

 

おかしいなと感じたら早めに
皮膚科や乳腺外科を受診しましょう。

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