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乳がんの進行速度とは?

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ここでは、「乳がんの進行速度」
についてお話します。

 

女性特有のがんである乳がんですが
若い方でも乳がんになる可能性はあります。

 

がんの治療を開始すると
今までの生活と、かなり違った日常生活を
送ることになります。

 

乳がんと診断されたときには
誰もが今後のことについて考えることでしょう。

 

今回は乳がんの進行が
どれくらいの速さで進むのか、
乳がんの進行速度についてご紹介します。

 

乳がんの進行とは?

 

乳がんの進行について知るには
まずはステージ分類について知る必要があります。

 

乳がんの進行は

 

(T)しこりの大きさと乳房内での広がり具合

 

(N)リンパ節へ の転移状況

 

(М)他の臓器への転移の有無

 

の3つの項目について程度を判断し、
以下でご紹介する病期順に
進行しているとされます。

 

・0期

 

非浸潤がんと呼ばれ、しこりはほとんど触れず、
リンパ節転移はありません。

 

・1期

 

大きさは2cm以下でリンパ節と
他の臓器への転移はありません。

 

・2A期

 

大きさは2cm以下ですが
リンパ節転移の疑いあり、

 

または大きさは2〜5cm以内ですが
リンパ節転移はないとされる場合です。

 

・2B期

 

大きさは2〜5cm以内ですが
リンパ節転移の疑いあり、

 

または大きさは5cmを超えているが、
リンパ節転移はない場合です。

 

・3A期

 

5cm以上であり脇の下または
胸骨の内側のリンパ節へ転移している、

 

または2cm以下であるがわきの下の
リンパ節に転移があり、

 

リンパ節同士や周辺組織への癒着が
みられる場合です。

 

・3B期

 

大きさや脇の下のリンパ節への
転移の有無にかかわらず、

 

しこりが胸壁に固定されており
皮膚の崩れやむくみがある場合です。

 

炎症性乳癌を含みます。

 

・3C期

 

大きさにかかわらず脇の下のリンパ節と
胸骨内側のリンパ節の両方に転移がある場合、

 

または鎖骨の上下にある
リンパ節に転移している場合です。

 

・4期

 

遠隔臓器に転移している場合です。

 

このように乳がんの進行は
以上の8期に分類されます。

 

乳がんの進行速度とは?

 

乳がんが発見可能な
大きさに成長するまでには

 

最初のがん細胞が発生してから
7〜8年かかります。

 

発見可能な大きさに成長してからは、
様々な因子によって
進行速度は左右されます。

 

ここでは進行速度を左右する
因子をご紹介します。

 

・がんのタイプ

 

乳がんの進行速度を左右するのは、
細胞分裂して生まれた

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がん細胞の成熟度、
つまり分化度という指標です。

 

細胞分裂した細胞が未熟であればあるほど
正常な細胞とは構造が異なり
進行が早くなります。

 

乳がんと一言で言っても
実は乳がんの中でも
何種類かに分類されます。

 

乳がんのうちの約4割を占める
硬がんは乳がんの中では
一番進行が速いとされています。

 

乳頭腺管がんは全体の約2割ですが、
分化度が高く進行が遅いタイプで

 

転移の可能性も低いため、
早期発見で完治が見込めるタイプになります。

 

充実腺管がんは進行は遅いですが
血中に入り込みやすく、

 

転移の可能性が高いという
特徴があります。

 

・年齢

 

年齢が若い方が細胞分裂は
盛んにおこなわれているために
進行が速いとされています。

 

・発見時のステージ

 

細胞は成長する時には細胞分裂をします。

 

2個が4個に、4個が8個に…
2億が4億にといったように
倍に倍にと増えていきます。

 

つまり、がん細胞の塊が小さいうちは
分裂しても少しずつしか増えませんが、
進行すればするほど

 

分裂を行うがん細胞の数が多いために
1回の分裂でがんはかなり
大きくなっていくということになります。

 

そのため、発見時のステージが初期であれば
セカンドオピニオンを受ける時間もありますし、

 

少しの期間でがんが急に大きくなる
ということもないということです。

 

・がんが原発なのか転移なのか

 

がん細胞の原発が乳房の場合は、
比較的進行は遅いとされています。

 

乳房に見つかったがんが原発巣であれば
進行は他の部位に原発するがんよりも
遅いということがわかっています。

 

しかし、乳房に見つかったがん細胞が
他の部位で発生したがんの転移巣であれば、

 

乳房で原発したがんよりも
進行は速いとされています。

 

がんの進行を知ることの意義

 

乳がんと診断されたとき、
がんの病期が初期であれば

 

セカンドオピニオンと言って
他の医師の診断も仰いで

 

本当に乳がんなのか、
他によい治療法はないのか
探る時間もあります。

 

また、今後について
検討する時間も多いです。

 

発見した時点で自分の乳がんが
どれくらいの速度で進行するのか

 

どのような治療法が選択可能なのか
知ることで治療に臨む際の身の回りの
準備も変わってくることでしょう。

 

乳がん治療で大切なのは、
できるだけ早い時点で
がんを発見することです。

 

そのためには定期的な
乳がん検診を受けることが
大変重要になります。

 

忙しくても半年から1年に1度は
乳がん検診を受けるようにしましょう。

 

乳がんの進行は、全身の他の部位に
発生するがんに比べて遅いとされています。

 

それでも確実に体を浸食していくことは確かです。

 

自分の乳房を触診する習慣をつけて少しでも早く
異変に気が付くことができるのが理想的ですね。

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