乳癌はレントゲンでわかるの?
ここでは、「乳癌はレントゲンでわかるのか」
についてお話します。
胸部レントゲンで「異状なし」
だった場合、乳癌の可能性はゼロ?
よく会社の健康診断などで、
胸部レントゲンを撮る事がありますよね。
この胸部レントゲンで「異状なし」
との診断が出た場合、乳癌検診は
受けなくても大丈夫なのでしょうか?
今回は、胸部レントゲンと
乳癌についてまとめてみました。
胸部レントゲンでは何がわかるの?
胸部レントゲンを撮ることで、
肺がんや肺炎、気胸、肺腫瘤、肺気腫、
結核、甲状腺がんなどがわかります。
その他にも、肋骨など骨の骨折や
心臓肥大なども胸部レントゲンを
撮ることでわかります。
簡単に言えば、胸部にある臓器に
異常がないかどうかを調べるために
胸部レントゲンを撮るわけです。
胸部レントゲンで乳癌もわかる?
では、胸部レントゲンで
乳癌もわかるのでしょうか?
乳癌も胸に位置していますが、
実際には胸部レントゲンでは乳癌の
微細なものはまずわからないでしょう。
乳癌のしこりが大きい場合には
胸部レントゲンに映る可能性が
あるかもしれませんが、
それも確実かと言われれば
そうでもありません。
そのため胸部レントゲンで「異状なし」
との結果が出たとしても、
乳癌の可能性は決してゼロではないんですね。
乳癌かどうかをはっきりと把握するためには、
やはりマンモグラフィーや超音波検査を
受ける必要があるのです。
なお、乳癌の検査は乳腺外来
もしくは外科で行うことができます。
1年に1度ぐらいは検査しておきたいですね。
マンモグラフィーもレントゲンなの?
乳癌検診でも一般的とも言われている
マンモグラフィー、実は
マンモグラフィーもレントゲンです。
レントゲンと聞けば「被爆」の
心配をする人も少なくありませんよね。
しかしマンモグラフィーを1回
受けたところで、0.1msv程度の
線量しかありません。
もちろん胸部レントゲンも
これと同程度となります。
この数値は、実際に身体に影響が出る
とされる量よりも極めて少ない量での
使用となっており、
必要最小限で検査を行うため、
放射線による影響は
心配する必要はありません。
ですので、安心して検査を受けて下さいね。
このように、胸部レントゲンから
乳癌を見つけることはほぼ
不可能に近いと言えます。
胸部レントゲンはあくまで胸部にある
臓器に関しての病気を見つけるための
検査だと考えて下さい。
乳癌の発見には、やはり
マンモグラフィーや超音波検査がベストです。
もちろん常日ごろから、
自分で行うセルフチェックも大切です。
乳癌の早期発見のためにも、
セルフチェックと定期的な乳癌検診を
受け続ける価値は十分あるはずですよ。