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乳癌が脳転移の予後とは?

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ここでは、「乳癌が脳転移の予後」
についてお話します。

 

乳癌の患者さんは年々増加傾向にあり、
不規則な生活習慣や欧米化した
食生活などが、その原因とされています。

 

乳癌の原発巣の治療方法は研究が進み
早期発見ができた場合の予後は
比較的良好とされています。

 

しかし、乳癌は転移しやすい癌
としてよく知られており

 

骨や脳に転移することが
多いとされています。

 

原発腫瘍を摘出してから
何年もたった後に転移した

 

癌が発見されることも
珍しくはありません。

 

乳癌が脳に転移してしまった方の
余命については

 

乳癌 転移 脳 余命

 

でご紹介していますが、
今回は乳癌が脳に転移した場合の
予後について詳しくご紹介します。

 

乳癌の脳転移はどのような
きっかけで発見されるのか?

 

乳癌が脳に転移した場合、
原発巣の発見から平均して

 

3〜4年後に脳転移が
発見されることが多いです。

 

脳に転移した乳癌は
転移性脳腫瘍と呼ばれます。

 

発見のきっかけとなるのは
強い頭痛や吐き気、めまいやふらつきは
転移した比較的初期から現れる症状です。

 

転移性脳腫瘍ができる部位にもよりますが、
脳に腫瘍ができることで脳実質が圧迫され、

 

頭蓋内の圧が上昇しますから、
頭痛や吐き気はほとんどの症例で
出現すると言えます。

 

頭痛や吐き気は進行に伴って重くなり、
日常生活に大きな支障をきたします。

 

また、視界がぼやけたりものが
二重に見える視野障害や、

 

物忘れが多くなる、
意識の低下やけいれん発作など
症状は様々です。

 

このような症状の出現によって受診し、
造影剤を使ったMRI検査や

 

腫瘍マーカー検査などで
転移性脳腫瘍が発見されます。

 

転移性脳腫瘍の治療、予後は?

 

転移性脳腫瘍は腫瘍ができる
部位によって予後が異なりますが、

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転移した脳腫瘍が生命予後に
直接関係する割合は約30%と
言われています。

 

転移性脳腫瘍が運動を
つかさどる部分にできてしまうと

 

手足の麻痺がおこり、
一人で移動することが難しくなります。

 

よって転移性脳腫瘍がおこると
生活の質が著しく低下します。

 

転移性脳腫瘍の治療を行うには
転移による腫瘍の数と大きさの

 

把握が最重要になりますので
様々な検査を行い、治療方針を決定します。

 

脳転移の多くは放射線治療が行われ、
切除術を行うよりも放射線治療のほうが
経過は良好とされています。

 

転移性脳腫瘍の大きさが
2.5〜3cmくらいのものが
放射線治療の適応となり、

 

ガンマナイフやリニアックメス
といった装置で照射されます。

 

放射線治療の適応とならない
大きな腫瘍で患者さんの状態が良く

 

かつ数か月以上の予後が
期待できる場合については
開頭術による切除が検討されます。

 

原発巣の状態や他の臓器の
状態が悪い患者さんには
対症療法と言って、

 

腫瘍による脳の腫れを抑える点滴を行い、
脳神経症状を抑える治療が行われます。

 

有効とされる治療法がない時には
緩和ケアのみが行われます。

 

転移性脳腫瘍はこのようにして
治療が行われますが、
脳は全身の状態をつかさどる部分ですので

 

認知機能の低下や運動機能の低下、
また脳神経の異常に伴う随伴症状は
避けられない場合が多いです。

 

生命予後と直接は関連しなくても
転移性脳腫瘍が引き起こす

 

日常生活動作の低下による弊害が
予後を左右することもあります。

 

転移性脳腫瘍は早期発見できれば、
症状を抑えることや
治療の選択肢も増えていきます。

 

癌の患者さんに頭痛や嘔吐、
手足のしびれや麻痺などの

 

神経症状が出現した場合には
一番に脳への転移が疑われます。

 

体の異変に気が付いたら我慢せずに
早めに医師に報告しましょう。

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