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乳癌末期の皮膚転移の時はどうするの?

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ここでは、「乳癌末期の皮膚転移の時はどうするのか」
についてお話します。

 

他の多くの癌と同じように、
乳癌も進行すると、
あらゆる臓器に転移をします。

 

転移した癌細胞は、
そこの臓器で増殖し、
様々な症状を引き起こします。

 

今回はその中でも、
皮膚に転移した場合の
症状についてお話します。

 

乳癌の皮膚転移とは

 

乳癌が、リンパ節のみならず
他臓器に転移した場合、

 

ステージ4、つまり一般的に言う
末期癌の状況になります。

 

乳癌の皮膚転移とは、
乳癌が直接その部位に進行した場合や、

 

進行した癌が皮膚の
リンパ管を通じて皮膚の表面に
顔を出した状態のことです。

 

初診の時点で皮膚転移の状態である
患者は全体の5%程度と言われています。

 

本人が気づいた時には
皮膚に転移していたというのは稀で、

 

多くの場合はしこりを放置した
結果であると考えられています。

 

皮膚転移の初期症状

 

最初は皮膚の赤み程度であったものが、
やがて潰瘍を作るようになり、

 

そこから体液のしみ出しや出血、
悪臭の発生が起こり
感染を起こしやすくなってしまいます。

 

皮膚転移に対するケア方法

 

皮膚転移による出血や悪臭の発生は、
乳癌患者の生活の質に
多大な影響を及ぼします。

 

基本的な手入れとしては、
患部を清潔にし、

 

適宜処方された軟膏を塗って
ガーゼを交換します。

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しかし、あまりに浸出液が
多い場合や悪臭がする場合は、

 

皮膚科医によって
軟膏処置を行う必要があります。

 

乳癌の皮膚転移時の治療法

 

基本的には、皮膚転移をした部分を
手術で切り取ることはありません。

 

乳癌が皮膚に転移している時、
多くの場合他の臓器にも
乳癌が広がっている可能性があるため

 

皮膚という局所のみにアプローチをしても
意味をなさないためです。

 

ですから、基本は抗がん剤や
ホルモン剤を使用した

 

薬物療法で全身の癌細胞を
やっつけることを目標とします。

 

この場合、皮膚転移の状況を
見ることで、むしろ薬物の効果を
判定する指標にもなるのです。

 

また、以前に受けた乳癌の手術部位の周辺に
局所的に再発をしてしまうこともあります。

 

この場合、最初の手術から
2年〜3年の時期に起こりやすいと
言われていますが、

 

進行がゆっくりのタイプは
最初の手術から10年後に
起こる時もあります。

 

この時も、多くは全身に
癌細胞が広がっていると考え、
薬物療法が行われます。

 

乳癌の皮膚転移は、
患者自身の目につく症状であるため、

 

出血などの身体的なつらさだけではなく、
精神的にも患者に
大きなダメージを及ぼします。

 

しかし、ここで誰にも
相談しないで放置してしまっては
増々症状の悪化を招きます。

 

まずは自分でも皮膚の状態を確認し、
医師や看護師に相談してみることが大切です。

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