乳癌が骨転移は完治するの？
ここでは、「乳癌が骨転移は完治するのか」
についてお話します。
乳癌は他の癌に比べると完治しやすく、
比較的予後の良いがんとして
知られています。
ですが、原発巣の治療をしてから
何年もたった後に
転移巣が見つかることも多く、
とても転移の多いがんです。
では乳癌が骨に転移した場合の
生存率についてお伝えしましたが、
骨に転移した場合に
完治する可能性は
どれくらいなのでしょうか？
今回は乳癌の骨転移が完治するのか、
についてご紹介します。
乳癌の骨転移とは？
骨の中にも血管が
通っている部分があります。
骨の中の血管が豊富な部位を
骨髄と呼ぶのですが、
他の部位で発生した癌は血液に乗って
この骨髄に到達することがあります。
骨の内部で癌細胞が成長して
腫瘍を形成してしまった場合、
その腫瘍を
「骨転移腫瘍」
と呼びます。
骨転移を起こしやすいがんとしては
肺癌や肝臓癌がよく知られていますが
乳癌も骨転移を起こす癌として
知られています。
骨の内部の構造は、
悪性腫瘍の転移形成に好ましい条件が
そろっているために
転移が起こりやすいとされています。
骨転移の症状とは？
主に痛みが強く起こります。
骨転移が起こると骨が弱くなり、
少しの刺激で骨折してしまいます。
原発巣の癌が見つからなくても
骨転移した腫瘍が大きくなったり
骨が急に弱くなったりすることから
原発腫瘍が見つかることもあります。
また、骨転移が脊椎に起こった
場合にはヘルニアに似たしびれや
痛みが起こることもあります。
骨転移の治療方法は？
転移の数や大きさ、原発腫瘍の
状態によって治療方法は異なります。
まず、原発腫瘍の治療を行います。
原発腫瘍が治療されている状態で
骨転移が見つかった場合で
転移巣が１つしかない時には、
転移病巣を外科的手術で切除します。
転移によって骨が弱ってしまっており、
骨折している場合や
いつ骨折してもおかしくない時には
置換術や骨接合術を行う場合もあります。
骨転移が完治する可能性はどれくらいなの？
前述したように、骨転移が１か所のみで、
原発腫瘍が治療済みの場合には
骨転移部分も切除で
完治する可能性が高いです。
しかし、骨転移が多発していたり、
原発腫瘍の治療が行われていない状態では
まずは原発腫瘍の治療を行い、
そこから骨転移の治療を
行っていかなくてはなりません。
骨転移自体は生命予後に直接影響を
及ぼすことはほぼありませんが、
骨折によって寝たきりに
なってしまったりと
日常生活には確実に支障をきたします。
骨転移の初期症状は痛みです。
体に不自然な痛みを感じたら
早めに受診することが大切です。
骨転移も多発する前に発見できれば
完治の可能性は高くなります。
原発巣の治療が終わってから
何年経っていても
転移巣の発見の可能性や
再発の可能性はゼロではありません。
一度乳癌と診断されたら
原発巣の治療後にも気を抜かずに
自分の体の変化に敏感になり、
定期的に受診をしっかりと
するようにしましょう。