MENU

乳癌が脳に転移の症状とは?

スポンサーリンク

ここでは、「乳癌が脳に転移の症状」
についてお話します。

 

乳癌は転移しやすい癌として知られています。

 

癌が脳に転移する場合の原発巣としては、
肺癌の次に乳癌が多いとされ、

 

乳癌が脳に転移する可能性は
高いと言えるでしょう。

 

今回は乳癌が脳に転移した場合に
起きる症状についてご紹介します。

 

乳癌が脳に転移した時には
どのような症状がでるのか?

 

まず、脳に乳癌が転移し、
脳に腫瘍ができたときに、
脳の腫瘍は

 

「転移性脳腫瘍」

 

と呼ばれます。

 

転移性脳腫瘍ができる部位によって
症状は大きく異なります。

 

・体の動きの変化

 

転移性脳腫瘍が運動をつかさどる
部分にできてしまうと、
体の動きに変化が現れます。

 

左右どちらかの手足の動きが
鈍くなったり脱力感を感じたり、

 

手足が動かなくなる
麻痺という症状が現れます。

 

そのため一人で歩くことができなくなり、
歩けても強いふらつきが現れます。

 

歩いている途中で膝から
下の力が入らなくなって

 

転倒してしまう場合もあり、
非常に危険です。

 

・目に症状がでる

 

視神経という視覚をつかさどる
脳神経の近くに脳腫瘍ができると、
視野障害が現れます。

 

物が二重に見える複視という
症状が出たり、片方だけぼんやりと
暗く見えてしまうこともあります。

 

視神経や動眼神経という
視覚をつかさどる脳神経に

 

症状が出ていないか確かめるために
看護師や医師が目に光を当てて
対光反射を調べることがあります。

 

・頭痛、めまい、吐き気

 

転移性脳腫瘍が頭蓋骨内部の
脳を圧迫することで、
脳内の圧力が高くなり、

 

腫瘍の周りの脳がはれてきて
しまうことがあります。

 

頭蓋内の圧力が上がると
頭痛や吐き気が生じ、
嘔吐したりめまいが発生したりします。

 

・怒りっぽくなる

 

前頭葉という脳の前側に
腫瘍ができると性格が
変わってしまうことがあります。

 

特に理由もないのに
突然怒り出したり、

 

今までは気にしなかったことを
気にしてイライラしたり、

 

急に家族や周りの人を
怒鳴ってしまうこともあります。

スポンサーリンク

病気になってから性格が変わった、
心配しているのに急に怒鳴られて悲しい、

 

などと涙するご家族もいるほど、
以前とは人格が別人に
なってしまうこともあります。

 

ですが、怒りっぽいのは腫瘍のせいであり、
手術などの治療で腫瘍が小さくなると
また以前のような性格に戻る方も多いです。

 

・けいれん

 

大脳に癌が転移した場合、
けいれん発作を起こすことがあります。

 

腕だけがけいれんする、
右足だけがけいれんするなど、

 

部分的なけいれん発作もあれば、
全身がけいれんを起こすこともあります。

 

けいれん発作がある場合には
抗てんかん薬で治療を行います。

 

手術で脳腫瘍を切除すると
けいれんが起こらなくなる
場合もあります。

 

・言語障害

 

腫瘍が言語をつかさどる部分にできると
言葉が出てこなくなったり、

 

呂律が回らなくなったり
することがあります。

 

自分の意志を周囲に伝えられない
ことがストレスになって
しまうこともあり、

 

言語障害がある場合にどのようにして
意思伝達をするのか、

 

意思伝達手段について
検討しなければなりません。

 

症状の進行を抑えるためには

 

転移性脳腫瘍で生じる症状は、
腫瘍による脳の圧迫や障害
によって引き起こされるものです。

 

従って脳の腫瘍が小さくなったり、
切除されたりすれば
症状はよくなることが多いです。

 

しかし、原発巣の状態が悪く、
予後が3か月に満たない場合には

 

転移巣の治療をしても
意味をなさないため、

 

転移巣の治療は行われない
場合があります。

 

予後が6か月以上で、転移巣の
治療によって患者さんの状態が

 

大幅に改善される見込みがある場合に、
手術での腫瘍切除が検討されます。

 

腫瘍の切除が難しい場合には、
脳の腫れを抑える点滴や

 

抗てんかん薬の使用など
対症療法で対処していきます。

 

患者さんの状態や転移性腫瘍の
数や大きさによって
治療方法は様々であり、

 

適した治療法があれば
症状の進行は抑えることができます。

 

乳癌の転移性脳腫瘍は、
転移性脳腫瘍全体の10%を占めており
決して珍しい事例ではありません。

 

今回ご紹介したような症状がある場合には
早めに担当医に相談しましょう。

スポンサーリンク