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乳癌全摘のステージとは?

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ここでは、「乳癌全摘のステージ」
についてお話します。

 

乳癌の治療で手術療法が行われる事は
多くの人が知っていることでしょう。

 

そして最近では、乳房が温存できる
方法があることも広く知れ渡っています。

 

しかしながら、どんな場合でも
温存できるわけではありません。

 

今回は、乳房の全摘術の
適応についてお話します。

 

全摘術の適応とステージ

 

全摘術は、ステージ分類でいうと
基本的に3期以上の
乳癌に対して行われます。

 

ステージ3期とは、
しこりが一定以上の大きさである、
胸骨内側のリンパ節が腫れている

 

などいくつかの条件が
そろっている進行癌の状態です。

 

これ以外に、ステージ2でも
腫瘍の大きさによっては
全摘術を勧められます。

 

ステージ1の早期癌でも、
乳頭直下など病気の位置によっては
全摘術を勧められることがあります。

 

全摘術の適応に関するその他の因子

 

ステージ3である事以外に、
次のような条件がおおまかな
目安になります。

 

1.腫瘍径が3センチ以上ある。

 

腫瘍があまりに大きい場合は、
整容の観点から全摘術が勧められます。

 

2.乳腺内に広範囲に浸潤している。

 

浸潤の範囲が広いと、同じく
整容面の観点から全摘術が勧められます。

 

3.腫瘍が複数あり、離れた場所にある。

 

まとめて切除できない場合は、
全摘術が勧められます。

 

4.放射線治療が受けられない。

 

再発転移のリスクを下げるため、
乳房温存術と放射線治療は
セットで行われます。

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放射線治療が受けられない場合とは、
例えば全身性エリテマトーデスや

 

強皮症などの膠原病が
ある場合が挙げられます。

 

膠原病の患者に放射線治療を行うと、
副作用が強く出る
可能性があるからです。

 

その他に、過去に乳房など
同一部位に放射線を
あてた事がある場合も、

 

再び同じ部位に放射線を
あてる事ができないため行えません。

 

温存術の適応でないと
言われると、ショックを
受ける人もいます。

 

しかしながら、局所再発の
リスクを考えると

 

やはり温存術よりも
わずかながら全摘術の方が
リスクは減少します。

 

そして、近年は乳房再建の
技術が進歩し、より日本人の

 

乳房の形に近いシリコンが
保険適応になっています。

 

医師が全摘術を勧める場合、
無理に乳房を残す事に
価値を置くよりも

 

整容面と再発転移リスクを
総合的に判断して
勧めているということです。

 

手術の方法については、
自分の病気の進行度と
再発転移のリスク、

 

整容面を総合的に判断して
決める必要があります。

 

もし不安な場合は、
一度形成外科を受診し、

 

シリコンの実物や治療実績となる
資料を見せてもらうことも可能です。

 

医師とよく話し合い、
自分の希望とも照らし合わせて
納得できる治療を受けることが大切です。

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