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乳癌全摘出手術の時間とは?

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ここでは、「乳癌全摘出手術の時間」
についてお話します。

 

乳癌の治療は、現在薬物療法や
放射線療法なども
積極的に行われています。

 

しかし、これらの技術や
薬剤が発展した現在も
手術療法は欠かすことのできない治療法です。

 

しかし、実際の手術にかかる時間や
術後の様子については
よく知らないという人もいるでしょう。

 

そこで今回は、乳房全摘出手術
についてお話します。

 

乳房全摘出術とは

 

乳房全摘出術とは、癌細胞を
含んだ乳房全体を切除する手術です。

 

基本的には皮膚や乳頭、乳輪も切除します。

 

以前はよく行われていましたが、
現在は通常、大胸筋や
小胸筋は切除しません。

 

全摘術のメリットは、
乳房内の局所再発リスクが高い場合に

 

乳房を切除すれば再発が
避けられることにあります。

 

以前は整容面において
温存術に劣ると考えられていましたが、

 

インプラントの保険適用が拡大し
再建技術が進んだこともあり、

 

無理な温存術よりは、全摘出術を
勧められる場合もあります。

 

また、乳房全摘出術の中でも、
可能な限り皮膚を残す皮下乳腺全摘術や、

 

皮膚だけでなく乳頭も温存する
乳頭乳輪温存皮下乳腺全摘術があります。

 

しかし、これは腫瘍が
乳頭や乳輪にかからないなど
適応範囲が限られています。

 

手術の所要時間

 

全摘出術そのものにかかる
時間は1時間程度です。

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それに加えて、麻酔をかけるための準備と、
麻酔が覚めてから問題ないことを
手術室内で確認する時間が必要です。

 

そのため、基本的にはトータルで
2時間〜2時間半は必要です。

 

しかし、人によってこれらの手術操作に加えて
リンパ節郭清を行う場合や、

 

センチネルリンパ節生検を手術中に
行って結果を確認する場合もあります。

 

これらの操作が加わる場合は、
トータルで3時間から4時間ほどかかります。

 

手術後の経過

 

手術をした日は、ベッドの上で安静に過ごし、
翌日から歩行を促されます。

 

この時、手術をした傷のところからは
ドレーンと呼ばれる管が入っています。

 

このドレーンは余分な体液が
溜まらないようにするための物で、
排液量が少なくなったところで抜きます。

 

ドレーンを抜くと、
術後のリハビリテーション指導が
行われるところが多いです。

 

入院期間としては、
手術前日に入院するとして、

 

トータルで1週間から10日程度
の病院が多いです。

 

全摘手術は、温存術よりは
どうしても身体に負担がかかる手術です。

 

しかしながら、手術技術は向上しており、
最小限の身体への負担で、

 

必要な癌細胞をきちんと取れ、
整容面で少しでも患者が満足
できるようにと工夫がなされています。

 

手術に関して疑問があれば、
医師や看護師にきちんと
聞いてみるようにしましょう。

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